咳と気管支喘息

気管支喘息

ひどく咳が出て、喘鳴と呼ばれる喉がヒューヒューという音を発する状態が、発作的に起きる病気が気管支喘息です。

 

気管支喘息の場合、アレルギーによるものとそうでないものとがあることが、最近の研究によって明らかになりつつあります。アレルギーのある人が気管支喘息を発症した場合、アトピーなどを併発することが多く、症状はより重くなりがちです。

 

気管支喘息の典型的な症状には、喘鳴や激しい咳、息切れ、痰などがあります。こうした症状が激しく発作的に起こった場合、処方薬を投与しても改善せず、呼吸困難になったり、過呼吸、体力の激しい消耗などにより死にいたることもあります。

 

気管支喘息で最も特徴的な症状である喘鳴(ぜんめい)は、炎症を起こした気管支が腫れあがり、気管狭窄を引き起こすことで発症する症状です。この気管狭窄がはなはだしい場合には、気管支が完全に詰まってしまって、呼吸ができなくなることもあります。

 

気管支喘息とアレルギーの関係は、長い間医療界の謎でした。明らかにアレルギーと関連性があると見られる気管支喘息の患者がいる一方で、アレルギー反応はまったく無い人でも突然、気管支喘息を発症することがあったためです。

 

現在の医療界の見解では、気管支喘息を誘発する要因として、アレルギーなどの体質的なものとは別に、タバコの煙、工場の煙、ばい煙、気圧の変化、冷気などの環境的な要因、強いストレス、運動、過労などが原因としてあげられています。しかしここにあげたものは気管支喘息を引き起こす原因の、ごく一部でしかありません。現在の医療の技術をもってしても、はっきりとした原因が特定できない気管支喘息の発作例が数多くあるのです。

 

喘息の発作である喘鳴や、激しい咳が起こっている最中に、体の中では何が起こっているのかというと、気管支平滑筋や気道粘膜などが腫れあがり、気道分泌亢進なども同時に起こることで、気道が閉塞したりまたは狭窄することがわかっています。

 

気管支喘息は全世界的に患者が多く存在しており、気管支喘息が原因で死亡する人の数は、毎年25万人を超しています。また日本でも最新の治療の甲斐も無く、年間3000人以上の方が亡くなっています。

 

気管支喘息の診断方法はいくつもありますが、まず基本となるのは理学所見です。気管支喘息の患者特有の笛声音や呼吸数の過多、チアノーゼなどは、気管支喘息の典型的な症状としてとらえられます。

 

またこの他、気道可逆性試験やスパイロメトリー、血液中に含まれるガスの分析、胸部エックス線写真、血液検査、病理学的検査、エルゴメーターを利用した運動誘発性の検査などが行われています。

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